未経験からエンジニアへ インタビュー① Maru

“デザインとプログラミング、どちらも欲張る”


■氏名・経歴

Maru 34歳 👨‍💻 / Technical Director
名古屋市立大学芸術工学部卒業
2012年 第2新卒入社 10年目(デザインアシスタント 6ヶ月→Web事業部 9年6ヶ月)

 

■入社した動機
小さい頃から建築家を志していましたが、大学でサブカルチャーにはまり、
そこからエディトリアルデザイナー・グラフィックデザイナーを目指し始めました。
当時、blueが誌面をデザインしていた雑誌のクレジットから会社を知り、応募しました。

 

■入社時の状況
入社後はグラフィックデザイナーのアシスタントを半年ほど経験しました。
その後新規事業部としてWebの部署を立ち上げることになり、社内でコーディングの経験があった自分が
Webチームの実装担当として起用されました。
チームのスタート時は2人で右も左もわからず、がむしゃらにやってきて、なんとか部署として
確立した状態です。Webチームは現在、15人ほどで制作をしています。

 

■フロントエンドエンジニアになる動機、きっかけ
大学時代に真似事でWebサイトなどを作っていましたが、仕事としてWebサイトを作るのは
未経験でした。そんな中、実務を通して鍛え上げといいますか、毎回立ちはだかるハードルや、できないことに
チャレンジし続けていたら、いつの間にかフロントエンドエンジニアになっていました。
当時はフロントエンドエンジニアという職種もメジャーではなく、
調べてもどうやってアニメーションを付けたらいいかわからず手探りで、
今振り返ればコードも大分読みづらいような大変な制作をしていました。

 

■エンジニアとしての歩みと現在
私の場合、教わる師匠的なエンジニアがいなかったため、独学でのJavaScriptの習得に相当苦労しました。
(毎日深夜までググって試してみてはうまくいかず……を繰り返していました)
しかし諦めず、繰り返しやっていると書けるようになってくるもので、2年ぐらいそんなことを繰り返していたら、
JavaScriptは書けるようになっていました。
そんなこんなで毎日コードを書いていたら、ある時突然JavaScriptに対して開眼して、
プログラミングが好きに(というか苦手感がなく)なりました。

それ以降は仕事という枠を超えて、プライベートな時間でも自分の興味のある技術やトピックを追っています。
現在はWebサイトの演出を作るデザイン的なプログラミングがメインになっています。
また、デザイナー出身のため、機会があればデザインコンペなどに参加したり、
スケジュールや都合が合えば、デザイン段階からのWeb制作も行っています。

 

■やりがい、今後の抱負
デザインフローから実装フローになると、平面的に考えていたデザインが昇華され、
ユーザーが実際に操作できる、とても立体的なものになります。
そのプロセスでどういう技術を使うか、どういう演出にするかを考えながら、
コードで表現するのがフロントエンドエンジニアとして楽しいところであり、やりがいのあるところかと思います。
私はデザイナーとしてキャリアをスタートしているので、デザイン的なところに変わらぬ興味があり、
現在は、WebGLという、数学の知識を用いてより高度なグラフィック表現ができる言語体系と、
After Effectsを使った映像的な表現・演出を磨いています。

今後は表現の解像度を更に高め、ユーザーやクライアントにとって、独自性・価値の高いWebサイトを
制作できるようになることが目標です。
あとは何と言っても、日々世の中の制作物を見ていて「すごい!」と感動するようなWebサイトを
自分でも作りたいので、その理想に近づくのが昔から変わらぬモチベーションでもあります。

 

■スキル未経験から目指す人に向けてアドバイス
最初は何でもいいので有名どころのテキストで入門してみてください。
今はプロゲートや各種無料のスクールなど優れた教材がたくさんあります。
初心者〜中級者レベルまでは明確な目標がなくても、最初は手を動かしていれば誰でもできるようになるので安心してください。

フロントエンドエンジニアには、各々の得意とする分野で多種多様なキャリアがあるのですが、
デザイン事務所に所属するフロントエンドエンジニアのように、UI/UXをメインに作り込んでいく、
デザイン思考もできるフロントエンドエンジニアというのは歴史の浅い職種であり、まだまだ世の中的にも
成熟していない分野でもあるので、とても開拓しがいがあります。市場にもこの分野の人材は少なく、需要も高い職能です。
※より専門性が高まるとクリエイティブコーダー、インタラクティブデザイナー、UXエンジニアなどの
肩書にステップアップします。ぼんやりとでも、そういったデザインとエンジニアリングの両方からクリエイティブを作っていく
職種にチャレンジしたい!という方は大歓迎なので、もし興味があったら応募をお待ちしています。